【第374回例会 2017年7月26日(水)】
2017-18年度 中部名古屋みらいロータリークラブ
会長/池谷 悟 幹事/桂川将典

例会日 隔週 第1・第3水曜日19:30~20:30
例会場 豊島ビル3階 会議室

■司会 桂川将典(幹事)
■斉唱 ロータリーソング「われらの生業」 

■出席状況  会員24名中 (名誉会員は除く)休会4名 9名出席(出席率45%)修正出席率(6月21日100%)

■ビジター・ゲストの紹介
ビジター;(宮の杜RC)遠山尭郎さん
     (宮の杜RC)増田盛英さん 

■会長挨拶 池谷悟さん(会長)息子が甲子園の夏の選抜に出場しました。2回戦で負けてしまいましたが、予選を応援に行きました。練習してきて、蓄積してきたものを試合当日に発揮するのですが、負けて、泣いている姿をみて私も泣いてしまいました。打ち込んできて、一生懸命本気でやる姿。これを仕事でもロータリーでも生かしたいと思いました。本気でやっている人の姿は、見ている人を感動させます。

■幹事報告&例会案内 桂川さん(幹事)
次回の例会は7月26日≪会計報告≫です。

■ニコボックス  担当;川口豊さん
(宮の杜RC)遠山尭郎さん 初めてお伺いしました。
(宮の杜RC)増田盛英さん 髙須氏がみらいRCに入会したと聞き顔を見に行きました。
池谷悟会長:たくさんのVisitorの方々に起こしいただきありがとうございました。本日はティリさんの卓話です。楽しみにしております。
川口 豊さん:熱中症。
伊藤正樹さん:五年ぶりに、髭をそりました。
髙須洋志さん: 増田さん・遠山さん当クラブへの来訪歓迎いたします。
橋本和佳さん: 今朝は蝉の声で目が覚めました。ティリさん卓話よろしくお願いします。
コンティリさん:久しぶりに海の日を日本で過ごしました。 

本日の例会  卓話者 会員コンティリさん
私は、カンボジア生まれ。現在は名古屋大学で働いています。専門は法律で、ASEAN関係の仕事をよく担当しています。今日は自分も知らない「農業」に関してを皆さんに意見を聞いてみたいと思います。さまざまな制度や法律も緊密な関係があると思っています。

最近カンボジアで流行しているのはオーガニック農業です。周辺国とはずっと地続きなので、非正規のルートでも売買が行われていて品質管理もうまくできていないのではないかと考えています。いろんな報道がでてくると、みんなが不安に感じるようになってきています。ひとつは化学肥料、もう一つは殺虫剤です。専門家の間でも意見が分かれています。

まず『化学肥料』に関して、「絶対大丈夫だ、量の問題はあるかもしれないけど、使わなければ農業の発達はない」いう専門家の意見。一方、ヨーロッパのほうでは有機栽培で化学肥料ゼロの取り組みをしている。「ヒトの体の中は化学物質がいろいろあって多少のことなら大丈夫だ」という考え方があります。もうひとつの不安は『殺虫剤』消費者からは虫食いではないものが求められていますがその規制は難しい現状です。

最近、オーガニック農業を多くの人が取り組もうとしているのは、安全な野菜が食べたい、という消費者が増えています。少しお金を持っている人も増えて、一般的な知識としてオーガニック農業が広がっています。しかしオーガニックの商品の販売は広がっていない現状です。レストランに売り込もうとしてもなかなか売れない。市場に出荷してもなかなか売れない。
【課題】調べてみると有機栽培には課題がいくつかある。
まずコストが高い。農薬と化学肥料を利用すると野菜も大きく育つ。薬価も低い。

【カンボジアの場合】
レストランではコックさん・オーナーが権力者になっているため経営倫理の問題があって、材料の購入も仕切っている。当然、身内で固め、野菜を売り込もうとするオーガニック農家がそのレストランには入れない。入り込もうとしても、袖の下を要求される。どこの国でもこうした状況は過去にあったと思う。

【マーケットの問題】市場経済は経営倫理の問題と密着している。倫理の問題を語らなければならない。いいコックだったら客の健康を考えてくれるはずだ。状況が正しくならないことについて政府も責任がある。

【安全の保証】
また販売されている野菜が本当に無農薬栽培で育ったかどうか、信頼性を保証することが必要だと思う。政府が認証をしなければならない。認証されたものを利用することを推奨し、農薬使用のものを安全確認しなければならない。カンボジアではうまく進んでいない。内輪のメンバーだけで回ってしまう。政治の力だけでは難しい問題でもある。
解決策⇒技術分野、経営分野からも意識改革を進める活動と同時に、国の制度を設計するべきだと思う。
市場についての理解、考え方はアダム・ズミスの時代からずっと続けてきた。

マーケットがオープンであれば自然と調整されるかもしれないが、国家という枠組みが市場の環境を決める。コックと仲間の身内で固まっている。歪曲な環境である中で自由経済を語っても効き目はないと思う。

【ここでみんなで意見交換】
Q.農協みたいな仕組みはASEANにはあるのか?
A.カンボジアにも似たような仕組みはあるが、日本と違って分野別でバラバラの状況になっている。周りの人たちの意識は身内で固まった集団だ。会員の利益のために動くのが第1で看板の中には倫理はない。

Q.カンボジアの仏教が生かされないのですか?
A.小乗仏教の理念はそのままの生き方、自由を重視する。

Q.日本の経済政策を理解しない政治家が多すぎる。リフレ派の経済政策ではだめだ、ということを教育していくことが必要だと考えている人たちが国会議員への経済教育を進めてきた。
A.カンボジアはお金がない。ドイツのGIAは力を入れている。しかし国の予算で動いているので特定の業者を支援できない。栽培は支援できても、販売は支援ができない。

Q.食料自給率はどうですか。
A.インフラ整備が遅れていることが問題だ。隣国に野菜を販売し、そして加工食品を輸入しているような状況だ。これじゃだめだと思う。

Q.法律の整備はどうなっているのか
A.民法、土地、戸籍、知財など名古屋大学でもたくさん支援している。農業分野の法整備をやろう、と東京の弁護士グループと一緒にカンボジアの農政に行ったが、JICAの担当者はちがう意見だった。

Q.若い政治家が途上国には多いが、彼らへの教育支援がよいのではないか
A.そのことができるといいと思うが、政治家の教育は難しい。キルギスタンに行ったとき、副司法大臣は28歳の人だった。しかし若者を起用するけれどなんの権限もなかったし、立場の活用ができていなかった。効果的なアクションというのはなかなか難しい。(記録;桂川)